税務調査のいい加減さ!なんでも社長賞与かよ!?【税務調査】
2019-06-10
今日は先日 立ち会った税務調査の やり取りの一部を ご紹介します。 これによって 税務調査の状況を 少し 疑似体験してみて ください。 ────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ─────── (税務調査官(調)) 交際費に入っているタバコ代ですが、 これは社長のものではないですか? (中島(中)) いえ、これは取引先が来社して 打ち合わせをする時に 自由に吸ってもらうために、 購入しているものです。 (調) では、それを証明できますか? (中) 証明責任は税務署側にありますよね。 私どもは、事実を述べているので、 逆に、 取引先が吸っていないという 証明をしてください。 (調) わかりました。とりあえず、 持ち帰らせてもらいます。 翌日 (調) 他の不明点につきましては、 特に問題ありませんでした。 ただ、何もなしというわけにもいかないので、 上司から、 タバコ代を全部、 社長の認定賞与にするようにと 言われているので、 それで 調査を終わりにしませんか? (中) はい? だから、タバコ代は お客さんに出しているものだと 言っているじゃないですか? 税務署は、なにかというと 社長の認定賞与を作り出しますよね。 ここで、その話を飲んだら 今後、タバコ代を経費にするたびに 社長の認定賞与にされるじゃないですか。 それでは、次回の税務調査でも 同じ結果になるので、 その話は飲めません。 社長の認定賞与だというのなら そうだという 証拠を出してください。 (調) じゃあ、取引先に聞くしかありませんね。 (中) わざわざ、タバコ代のために 大手会社に 反面調査に行くのですか? 税務署は そんな横暴な国家権力を使うのですか? ラチが空かないので 統括官と話をさせてください。 (調) 統括は今日は帰ってしまったので、 明日連絡します。 翌日 (調) 今回の調査は是認(何も問題なし)とします。 ────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ─────── どう感じましたか? 税務調査では 「おみやげ」が必要だと 思っている人や調査官が いるようですが、 税務調査は 何も指摘なしで 終わることが 普通にあります。 逆に、おみやげを 作ってしまうと 次回の税務調査に 来られやすくなります。 また、今回のように おかしなことは おかしいと しっかりと 主張しないと 訳のわからない理由で 追徴税や罰金を 払わされることになります。 実は 今回の 税務調査官と その上司の統括官の 職歴を 事前に調べていて どんな対応をするのか 事前に読んでいました。 ですので、 意味のわからない主張や 「おみやげ」には 断固として 拒否する姿勢を 見せたのです。 また、税務調査官の 弱みや どちらに証明責任があるかなど 対応策が 分かっていると 税務調査も 怖くはありません。 税務調査官は 何かというと 社長の認定賞与を 出してくることが ありますので、 容易に受け入れないように してくださいね。 まあ、 今回は統括官が 訳のわからない主張を言ってきて 挙句の果てに 話をすることなく 逃げたといった ところでしょうか。 ご相談、ご不安なことが ありましたら、 お気軽に 中島税理士・行政書士事務所まで お問い合わせください。 セカンドオピニオンとしても 税務調査対策としても ご提案を致しております。