借入金の利子を建設仮勘定に計上した際の取り扱い 【法人税節税】
2013-05-24
Q60 現在、工場用建物を建設中ですが、完成までにかかった期間に対応する借入金の利子等の費用を一旦建設仮勘定に計上して、この建物が完成したあとにこれらの費用を建物や設備に振替処理する予定ですが、この処理で大丈夫でしょうか?
A60 借入金の利息など、費用に計上する予定の支払いを建設仮勘定に計上してしまうと、あとで費用に振替えることはできません。
建設仮勘定は有形固定資産に属する勘定科目なので、借入金の利息などの費用として計上できる支出をこの勘定に計上した場合は、有形固定資産の取得費に算入したものとなるからです。
したがって、一度取得費として処理してしまっている支出を費用科目に振替えることはできません。
それらの支出を費用処理する予定であれば、最初から支払利息等として費用処理しなければなりません。