調査官の勝負の時間帯時は、この時間帯!?【税務調査】
2019-10-04
最近の税務調査は あっさり 終わっています。 1調査に割り当てられた 日数は 平均で 2.0日です。 この2.0日の流れは、 実地調査を行い、 修正する項目があれば、 納税者の同意を得て、 署に戻り 報告書にまとめ 提出するまでを 指しています。 納税者にとっては 「ホントにあっさり終わった」が 正直な感想なのでしょう。 通常、 実地調査に入る 時間は、 午前10時です。 そこから しばらくは、 納税者と 雑談をします。 「最近、景気はどうですか?」 「いや、なかなか厳しいですね」 といった ごく自然の会話に始まり、 「ゴルフが趣味なんですか? スコアはどのくらいですか?」 などの 納税者に関する情報も 集めていきます。 この時、 調査官は 何を見ているのか? それは、 納税者と立ち会った 税理士の反応です。 雑談に 気軽に応じているようであれば、 調査に協力的な人だ、 几帳面な性格そうだ と判断します。 警戒の節が強ければ、 気が強そうだ、 何かを隠しているのでは? と感じます。 今後の調査の流れが ここで 決まってくるのです。 デキる調査官は、 帳簿を見る フリをして、 実は、 納税者や税理士の反応を 見ているのです。 事務所内の いろいろなモノにも 目を配っています。 テーブルに置いてあるマッチ、 壁に掛けてある絵画やカレンダー、 机の上にあるメモや 趣味に関わるようなモノまで 細かく見ています。 取引先以外の銀行の カレンダーがあれば、 隠し口座の 存在を疑います。 営業先を書き記す 白板が きれいになっていたら、 何か隠しているかもしれません。 トイレやゴミ箱の中まで、 何か重要な情報は ないか 見ています。 話を進める調査官とは 別に、 特に関心も無さそうに まわりを ウロウロしている 調査官がいたら、 まさにこの行為です。 納税者から 帳簿の説明を ひととおり受けた頃には お昼です。 ここで 1時間程度 昼食で外出しますが、 既にこの時には 「増差所得はいくらぐらいでそうだな」 という話し合いが されているのです。 逆に何も怪しいところが 見当たらない場合は、 調査を早く切り上げることも 視野に入れた 方向性も 検討します。 戻った後は、 怪しいところを 重点的に 質問していきます。 「壁に日焼けした後が残っていますが、 ここには何がありましたか?」 「このメモ帳は○×銀行のものですが、 お取引はあるのですか?」 「接待は近所のお店が多いようですが、 家族との食事ではないですか?」 当然、 問いただす質問も、 午前中に 様子見をしていた 納税者や税理士の性格を 考慮しながら 進めていきます。 大胆にカマをかけることもあれば、 じわじわと外堀から 埋めていくケースもあります。 税務調査の流れのすべてが、 この午前中に決まるのです。 『調査官の勝負時』は、 まさに "初日の午前中"なのです。 ご相談、ご不安なことが ありましたら、 お気軽に 中島税理士・行政書士事務所まで お問い合わせください。 セカンドオピニオンとしても 税務調査対策としても ご提案を致しております。