富裕層の申告漏れ最多 コロナで調査減少でも789億円で追徴課税は過去最高!?【税務調査】
2020-12-09
全国の国税局が 今年6月までの1年間に 実施した所得税の税務調査で、 高額な資産などを持つ 富裕層に指摘した申告漏れは 総額789億円に上ることが 11月27日、 国税庁のまとめで分かった。 追徴税額は前年比27.6%増の259億円で、 いずれも統計を取り始めた 2009年以降で最多となった。 富裕層に対する調査は 4463件が実施され、 うち3837件で 申告漏れが見つかった。 1件当たりの追徴税額は、 富裕層以外を含む調査全体では 平均222万円だったのに対し、 富裕層は 2.6倍の581万円に上った。 特に海外投資などを行っていた 富裕層の追徴額は1571万円で、 申告漏れの規模が 大きくなる傾向が見られた。 調査件数は、 新型コロナウイルスの影響で減少した。 富裕層以外を含む調査全体の件数は 43万1000件(前年比29.4%減)で、 うち26万3000件(同29.7%減)で 申告漏れが判明。 総額は7885億円(同12.8%減)だった。 外国為替証拠金取引(FX)やインターネット通販など、 近年増えているネット取引を行う個人に対しては、 総額237億円の申告漏れを指摘。 追徴税額は65億円で、 統計の公表を始めた 15年以降で最多となった。 コロナで実地の税務調査ができなくなっている一方、 机上調査と呼ばれる 書類やデータからの調査は 増えていることが予想される。 2017年後半から2018年初頭にかけて 価格が急上昇した ビットコインなどの仮想通貨。 実は 今また価格の上昇が起きている。 このような目立った動きの一方で 実際に税務申告をした人は ごく僅かであることが 想像できる。 仮想通貨で儲けた人への 税務調査は 来年から再来年がピークと 2年前に予測したことが 現実のこととなる日は 近いかもしれない。 それ以外にも ネット取引や 外国を使った脱税に近い節税を行っている人も 要注意だ。 ご相談、ご不安なことが ありましたら、 お気軽に 中島税理士・行政書士事務所まで お問い合わせください。 セカンドオピニオンとしても 税務調査対策としても ご提案を致しております。