金融機関が嫌いな勘定科目とは!?

2023-03-07
今回のテーマは
「金融機関が嫌いな勘定科目とは」です。


金融機関は決算書や試算表をもって
会社の数字を把握し、
融資判断などを行います。


その判断を行うための決算書の勘定科目が
粉飾されていると正しい融資判断ができず、
金融機関目線で言うと
付き合いたくない会社と思われてしまいます。


また、
金融機関は決算書を分析する際に
実態BSへの見直し作業を行います。


疑わしい部分があれば、
正しく修正していきます。


この手間が無くて済む決算書が
好かれる決算書といえます。


今回、
金融機関が嫌う勘定科目を知っていただき、
金融機関から見て
印象の良い決算書を
作っていただければと思います。


【金融機関が嫌いな勘定科目の一例】

●短期(長期)貸付金

まずは、短期(長期)貸付金です。
特に社長への貸付金はもっとも気になる部分です。
融資を行う金融機関にとって、
貸したお金がどこに流れるか常に確認しています。
定期的に返済を行っているならまだしも、
固定化していますと、
修正の対象となり自己資本からマイナスされてしまい、
もし実質債務超過となれば、
利益が出ていても借入できない場合もあります。
また、
保証協会などからも
返済をどのように行っていくのか
資料の提出が条件となる場合もあります。
代表者以外への貸付金の場合でも同様ですので、
注意してください。


●投資有価証券

貸付金に載っている子会社等への資本金として投
資しているものは特に注意が必要です。
投資有価証券といえども、
実態は上記貸付金と同様の性格であるからです。
また、
会社で株の運用を行っている
会社もあるかと思います。
取引先の絡みで株を持たされているのでしたら仕方ないですが、
会社と個人を混同し、
会社のお金で運用なされている場合もあると思います。
金融機関からすると
貸したお金が本業とは関係ないところに流れていっていると思われかねません。
また、
会社の利益を圧迫しかねない内容でもありますので、
金融機関から嫌がられるものになります。


●棚卸資産

手っ取り早く粉飾する場合、
棚卸資産を膨らませる事が多くあるため、
金融機関は必ず確認する科目になります。
棚卸資産回転期間の推移を確認し、
売上の変化がないのに、
棚卸資産が増えていると
粉飾しているのではないかと疑われます。
また、
金融機関では、
多すぎる在庫は不良在庫があるのではないかと思われ、
代表者に確認し不良在庫分を修正しています。
決算書での数値はそのままでも、
金融機関の格付けでは
実質債務超過の評価となっている可能性もあります。


●売掛金

売掛金においても、
毎年同じ取引先で同じ金額が決算書に載っていれば、
すぐに不良債権でないかと疑われます。
もし、
内訳書の売掛金の「その他」の部分に紛れ込まそうとしても、
少額であればまだしも「その他」が過大な金額になると、
すぐにバレてしまいます。
どのような会社と取引を行っているのか規模感等
帝国データバンクでチェックもしていますし、
各取引先の月商もヒアリングしていますので、
金融機関が必ずチェックする科目です。


【最後に】

金融機関は、
決算書をただそのまま入力し
格付作業を行っている訳ではありません。
実態に合わせて修正して実態の把握を行います。
金融機関が嫌いな科目とは、
必ず実態を確認しなければならない
科目のことになると思います。
見栄えが良くなると思って行ったことも結果、
修正することになるのでしたら、
金融機関の心象も悪くなります。
金融機関から印象の良い会社と思ってもらうためにも、
原理原則に則って正しく会計処理を行い、
すっきりとした決算書を目指してください。


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